イラク人質解放とその後

私なりの見解をここに記しておきます。
今回の件が自作自演であろうとなかろうと、重要なポイントがあると思います。それは、テロリスト側に安易な誘拐で各国政府にアピールできるという事が判ってしまったという事です。
あの家族が世界レベルで電波を輸出した事で、本来の意味での「誘拐」で済んだかもしれなかった本件の解決を長引かせ、世界各国にその方法論を示してしまったとも言えます。
今回解決が長引いたのも、犯人側に「金銭的じゃなく、こいつら政治的にもっと使えるやん。」との意識が芽生えてしまうと、犯人側の元来の意図を超えて周辺も利用しようとするし、国際的・政治的カードと化してしまうわけです。
連続的にイタリア人も誘拐され、4人の内一人が悲しい事に殺害されてしまいました。心からご冥福をお祈りいたします。日本人の誘拐との関連性は容易に証明できませんが、混迷するイラクにおいて、このような目的をもったとしても不思議ではありません。
そんな状況の中、日本人3人は無事生きて帰って来られたのですから、本当に良かったと心から感じております。ですからこそ、この三人方には「生きている意味」を前提にした、イデオロギーではない本心としてのコメントを帰国後期待しています。
というわけで、世界的に見ても大きな影響を与えざるを得なかった事件であると考えております。